【同窓会長あいさつ】

  同窓会長  島野 勝    

 同窓生の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は同窓会の活動にご支援ご協力を賜り御礼申しあげます。
 さて,平成23年3月11日に発生した東日本大震災はまさに自然の力のすさまじさ,怖さを,まざまざと私たちに見せつけました。被災された多くの皆様にお見舞いを申しあげたいと存じます。死者,行方不明者を併せると2万3千人余という未曾有の災害に,原発事故も重なって,現地は想像をはるかに超えた悲惨な状況となっております。本校の同窓生でも被害に遭われた方がいらっしゃるやに伺っておりますが,被災地や被災された方々の一日も早い復旧,復興をお祈りしたいと思います。
 母校の現状でありますが串本古座高校として今春(平成23年3月)初めての卒業生を送り出しました。校名が変わったわけですが,私は今年も串高同窓会の代表として式に参列させていただきました。生徒は整然としており,厳粛で感動的な式典でした。以前にも申しあげましたとおり,今後の同窓会のあり方については両校の同窓会の間で検討していく必要がありますが,校長先生からは校名は変わっても串本高校の伝統をしっかりと引き継いでいきたいという話を聞かせていただいております。串本古座高校の卒業生もまた我々と同じ母校の後輩として温かく見守り,できる限りの支援をしていきたいと存じます。
 近年若者の規範意識の低下や社会的責任感の欠如といったことが課題として語られるのを耳にします。地域社会への帰属意識が薄れ,人と人との繋がりが弱くなっていることがひとつの要因ではないかともいわれています。「いまどき同窓会なんて」という声もあるようですが,このようなときこそ,同窓会を通しての人と人との繋がりが必要ではないかと考えます。会員の皆様には,今後も引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。